EXD-Japanについて
当研究所の概要および、理念と沿革についてご紹介します。
EXD-Japanの理念
「歯科医療に関わる全ての人を幸福にする」
少ない診療報酬、歯科衛生士・歯科技工士の離職率、高騰する開業費用。現在日本の歯科医療は様々な問題を抱えています。先生方はいま、患者さんを、スタッフを、そしてご自身を幸せに出来ていますか?
EXD-Japanは、患者さんだけでなく、歯科医療に関わるすべての人を幸せにできる歯科医師を養成することを目的として設立されました。
患者さんが歯の健康を生涯維持できること。歯科医療に関わるすべての人が自分の仕事に誇りを持ち、豊かで充実した人生を手に入られること。EXD-Japanは、その実現のために全ての歯科医師が一度は学んでおきたい、歯科診療哲学についての教育・研究を行う機関です。
沿革
20年以上前から準備は始まった
2001年 全ての始まり
パンキー診療哲学を基盤とした⾃由診療の普及の為、
エクセプショナル・デンティストリー研究会の前⾝であるクリニカルリサーチインスティテュートを実藤敦が開設する。
第3回 ⽇本⻭科⼈間ドック学会にて「より良き⻭科医師ー患者関係を求めて」基調講演
2006年〜 コミュニケーションセミナー開始
⽇総研にてコミュニケーション・インテリジェンスセミナーを、東京・⼤阪・名古屋・福岡・仙台・札幌にて開催する。 これが後のエクセプショナル・デンティストリー研究会6ヶ⽉セミナーの原型となる。
2007年〜 Dr.ロッカードより出版依頼を受ける
パンキーインスティテュートの重鎮ビルロッカード先⽣より実藤が直接依頼を受け、
「 The Exceptional Dental Practice (⽇本語版名究極の⻭科⾃由診療)」が和訳編集される。
⽇本語版編集 実藤敦 訳 実藤敦 ⽥⼭裕 他
2014年 田山先生に協力を依頼し、EXDI エクセプショナル・デンティストリー研究会を発足させる
「The Exceptional Dental Practice (⽇本語版名究極の⻭科⾃由診療)」和訳編集出版を機に、 クリニカルリサーチインスティテュートから、さらなく⾃由診療の発展を図るべく、東京の⻭科医⽥⼭裕⽒の協⼒のもと、エクセプショナル・デンティストリー研究会が発⾜する。
1dayセミナー開催中、より実際的な⾃由診療についての講習会の要望を受講⽣より受けた為、実藤の過去の経験とノウハウを⽣かし、エクセプショナルデンティストリー6ヶ⽉コースのほぼ全てのコンテンツを実藤が作成する。
エクセプショナル・デンティストリー6ヶ⽉コース第1期が開始される。
2015年 一般社団法人エクセプショナル・デンティストリー研究会となり実藤が代表理事に就任
エクセプショナル・デンティストリー研究会を⼀般社団法⼈に法⼈化 実藤 敦が代表理事となる。
2018年 Dr.ロッカードに依頼して日本人特別コース”The Pankey Experience”をマイアミ パンキー研究所で開催
実藤の⻑年の恩師、ビル・ロッカードとの信頼関係により、メンバーが⽶国Pankey Instituteにて日本人特別コース”The Pankey Experience”を受講する。 89歳のロッカード先⽣の特別講義も開催される。
⽇本の組織として初めてCLASS ONE TRIPLE PLUS CLUBに認定され、 Pankey Instituteとコラボレーション関係が締結される。
2019年 ⼀般社団法⼈エクセプショナル・デンティストリー研究会 (EXDI)を解散
殆どの主要メンバーが実藤の教えに共感、賛同し大阪に参加
技術面を全⾯に打ち出し、マイクロスコープを使った自由診療専門クリニックを提唱する⽥⼭裕先生と、患者さんとの⼈間関係を重視し、スペシャリスト幻想に囚われないプロフェションとして診療哲学に重きを置く実藤との間で、組織運営に差異が⽣じ
「⼀般社団法⼈エクセプショナル・デンティストリー研究会(EXDI)」は解散する。
その後、殆どの主要メンバーが実藤の教えに共感、賛同し、
新たに「⼤阪 エクセプショナル・デンティストリー研究所(EXDi)」を設⽴する。
残った⽥⼭先生と⾼⼭先生の2名は、「エクセプショナルデンティストリー研究会」を東京で発⾜。
2021年 1月 「歯科自由診療の要諦」出版
代表実藤の自由診療医30年間の経験と、エクセプショナル・デンティストリーセミナーの経験を基に、自由診療の入門本「歯科自由診療の要諦」を出版。6ヶ月コースの教科書に採用し、多くの自由診療を目指す歯科医の自由診療開業バイブルとして刷数を重ねている。
2022年 12月 特定非営利活動法人EXD-Japan へ
認定医4⼈ 会員24名(名誉会員を含む)で、⻭科医療に関わる全ての⼈の幸福のために活動を続けている。
組織図
当研究所の組織図です。教育部門のアカデミーと、運営を補佐する事務局があります。
Dr.パンキーの診療哲学
当研究所の理念の基盤となっているのが Dr. L. D. Pankeyの歯科診療哲学です。これは当初、Dr. L. D. Pankey そして Dr. Harold. F. Wirth を車の両輪として確立されました。彼らが設立した米国パンキー研究所(Pankey Institute)は、患者利益を原則とした自由診療歯科医師の育成を目的とする教育・研究機関です。
Dr.ロッカードとEXDi
そのパンキー研究所から、診療哲学の後継者である Dr. M. William Lockard が輩出されます。彼はパンキー研究所の講師を長らく勤める傍ら、当研究会の理念の基礎となった著書「Exceptional Dentistry(究極の歯科自由診療)」を執筆しました。
当研究所の所長である実藤も、かつてLockardからパンキー研究所にて直接指導を受けました。そして現在でも遠く米国から、我々による診療哲学の実践を見守って下さっています。
当研究所の主催するアカデミーのプログラムは、Lockardを始めとする日米の自由診療医(private dentist)の診療哲学を基盤とした医療の実践的な教えが元になっています。自由診療医の歯科医療現場における実際的で普遍的な診療への取り組み姿勢やノウハウを当アカデミーでは伝授しています。
また当会は、パンキー研究所とコラボレーションの関係にあり、日本において過去5年間に約20人の診療哲学を実践する自由診療医を育成しています。
Dr. Harold. F. Wirth による歯科臨床心理学
キレイ過ぎる症例写真を見せつけて、自らの腕の良さを誇示したとしても、患者さんに心から感謝してもらえるわけではありません。口の中の触り方、麻酔の行い方、声のトーン、態度、身だしなみ、匂い、アシスタントの振る舞い、医院の内装など、患者さんはすべてを知覚して判断しています。言語的なコミュニケーション、つまりトークのうまさは、その一部に過ぎません。Dr. Harold Wirth は治療前の患者さんへのインタビューにおける傾聴の技術や、患者さんへプレゼンテーションを重視し、どうすれば患者さんの信頼を得られるのか詳細に分析し、検討しています。彼の研究は、Pankeyの思想と共に、歯科診療哲学の車の両輪となっています。