Q&A
EXDiの活動についての、よくある質問と回答をまとめました。
Q1. どうして自費率のアップだけではだめなんですか?
なぜ、健康保険を完全に止めなければならないのですか? 健康保険を一部行いながら、歯科診療哲学を実践することはできないのですか?
A1. うまくいかないからです。
当会は健康保険を止めることを強制するものではありません。しかしながら、たとえ初診料のみでも保険を導入した場合、当会が掲げる歯科診療哲学の実践は格段に難しいものとなるでしょう。
我が国の歯科健康保険は、少ない医療費をできるだけ多くの患者さんに分配できるよう考え尽くされたシステムと言えます。例えば自由診療医として開業された先生が不安を感じて、限定的に保険を導入してしまったとしましょう。それは時間をかけて徐々に院内に浸透して行き、いつしか「赤本」通りの診療になっている患者さんが増えていくことになります。
私たちは形のない物を軽視しがちですが、それはあなたやあなたに関わる人々の意識と行動に確実に影響を及ぼします。院内に互いに相反する(完全自由診療と保険という)スタンダードが両立する状況がどのような影響を及ぼすか、想像してみてください。
最初は健康保険で練習して、徐々に自費率を上げていこうなどと考えるかもしれません。それは保険制度の算定ルールに沿った自費の練習にはなるかもしれませんが、自由診療医になるための練習には決してなり得ません。それゆえ未開業の先生方には、最初から、保険を一切導入しない開業スタイルをお勧めしています。
Q2. 自由診療で開業したいのですが、最新の機械をそろえないとダメですか?
マイクロスコープ、口腔内スキャナーなど、高価な機材を導入しなければ自由診療で開業しないほうが良いのででしょうか?
A2. 必ずしも必要ありません。何が本当に必要なのかを見極めることが大切です。
歯科の技術は日進月歩で、技術の進歩に伴い、様々な機械や治療方法が現れます。
先生が開業時に多額の借金をして最新の機械を揃えたとしても、すぐにそれを超える機械が登場し、必ず古い設備となります。医院経営をして行く上で、本当に必要な設備なのかをよく考えて下さい。
技術や知識のスタンダードは常に変化しますし、常に最新の技術を研鑽することは歯科医師の責務であります。しかし、最新の技術=最善とは限りません。今、患者さんにとって、医院にとってそれが本当に必要な設備なのか、見極める必要があると思います。後からどうしても必要性を感じたら、資金に余裕が出来た時に導入すれば良いのです。
当会ではどちらかと言えばそのような機械や最新の技術が無くとも、従来のスタンダードな治療と、人格を洗練することにより患者さんに先生自身を選んでもらえるようなノウハウを伝授しています。
「あなたの診療所には何か違ったものがあるよ。それは他の歯科医院では感じなかった感覚だ。それを説明できないが、私はそれが好きだよ」
ビル・ロッカード「究極の歯科自由診療」より
私たちが目指すのは、患者さんにこのように言ってもらえる診療所です。